海洋汚染
海洋汚染(かいようおせん)とは、海域や海水が化学物質、油脂、廃物の投棄等で汚染されることをいう。大規模な環境破壊に通じる例として、戦争による石油関連施設の破壊、悪天候や人為的ミスによるタンカーの座礁による原油流出事故がある。また、環境中に放出された有害物質や有機水銀、PCBが海へ流出し、海洋生物の体内に取り込まれ、食物連鎖により生態系の高い位置にあるマグロなどの大型魚類や鯨などの哺乳類に大量に蓄積することも問題となっている。
船舶の事故による海洋汚染に対し、領海に入った船舶に国際基準の安全基準を満たしているかを寄港国が立入検査するポートステートコントロール(PSC)の権限が認められている。
また、近年では上記のような汚染や漁獲資源の乱獲による、海洋生態系の崩壊が問となっており、これもまた広義の海洋汚染として認識されつつある。
1960年代からの大規模なトロール業の開始により、現在では多くの大型魚類資源の量がかつての10%以下となっている。その結果、主要な小型魚種の不安定的な資源量変動が生じたり、海洋生態系を構成する生態系ピラミッドの改変(クラゲやヒトデなどの大発生に代表される、いわゆる「海のスライム化」)を引き起こしたりしている。
さらに、河川を通じた農耕地・市街地由来の栄養塩の過剰供給により、ほとんど全ての国際主要河川の河口部では富栄養化が深刻化し、赤潮や青潮による度重なる漁業被害・健康被害・海洋生態系の破壊が進行している。
さらに近年、漂着ごみによる海岸への悪影響が深刻な問題となりつつある。
排水規制により、河川水質は一定改善されたが、閉鎖性水域の水質が改善されない原因として、底質汚染の問題があり、底質汚染が水質汚染の原因と一つとなっている。このため、国土交通省は技術的資料や、考え方などを2007年にとりまとめ対応している。
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