海里
海里、浬(かいり、nautical mile、sea mile)は、距離の単位である。海面上の長さや航海・航空距離などを表すのに使われる。
元々の定義は、「地球の大円上における1分の長さ」であった。しかし、地球が真球でなく回転楕円体に近いため1分角の長さが一定ではないことや、測量誤差により、さまざまな定義が生まれた。
- (旧)英海里 ((old) admiralty mile) = 6082フィート = 1853.793メートル。緯度1分の平均。
- (新)英海里 ((new) admirality mile) = 6080フィート = 1853.184メートル。緯度48度での緯度1分。
- 国際海里 (metric nautical mile) = 1852メート。ベッセル楕円体の極と赤道の距離の90×60分の1。
- 米海里 (US nautical mile) = 6080.20フィート = 1853.248メートル
- 大陸式海里 = 6974.5フート = 2125.8276メートル
- 電信海里 = 6087フィート = 1855.3176メートル
- データマイル (data mile) = 6000フィート = 1828.8メートル
現在は、国際海里(正確に1852メートル)が世界中で使われている。この定義は、1929年にモナコで開かれた国際臨時水路会議 (International Extraordinary Hydrographic Conference) で採用された。アメリカは1954年、イギリスは1970年に国際海里を受け入れた。
海里は赤道上における1分の長さであるので、海里は子午線上での緯度の差として表れる。
単位表記はM , NMまたはnmiである。この他nmが航空関連の距離表記として慣習的に用いられ、ナノメートルの意味としても使われるが、使用される状況が異なるので、実際には混乱はほとんど生じていない。
日本においては、「海上で使われる里」という意味で「カイリ」という言葉が作られ、「浬」という文字が作られた。当用漢字に「浬」が含まれなかったために、片仮名で「カイリ」と書くことも一時行われたが、今日では原義に合わせて「海里」と書くのが一般的である。
毎時1海里の速度をノットという。すなわち、1ノットは1852メートル毎時である。
国際単位系(SI)においては、定義に中途半端な1852という値が含まれているのでSI単位に含めていない。世界中で広く使われていることから暫定的にSIと併用しても良い単位とはしているが、SI単位(この場合はメートル)との対応関係を示さなければ使用できなとしている。日本の計量法では、「海面又は空中における長さの計量」に限定して使用を認めている。
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