プラント・オパール

遺跡の環境復原―微地形分析、花粉分析、プラント・オパール分析とその応用 化石・骨・木製品を探る―花粉、プラント・オパール、炭素同位体比、DNA (文化財を探る科学の眼)
プラント・オパールは、植物細胞組織に充填する非結晶含水珪酸体 (SiO2.nH2O) の総称。Phytolith、Opal phytolith、Grass opalなどともよばれている。

シダ植物コケ植物イネ科植物の葉部、特に表皮細胞、樹木類の維管細胞と表皮細胞など珪素の集積しやすい箇所に形成される。イネ科植物を中心に、一部の種については、形状により種を特定することが可能であり、古環境を推定する手段として利用される。

同様に古環境の推定に用いられる分析法として花粉があげられるが、花粉に比べ研究が進んでいないため同定可能な種は限られる。しかし、乾燥地や酸性土壌など花粉が遺存しにくい環境でも遺存するため幅広い環境で分析が可能であり、また広く飛散する花粉と異なり現地性が高いため、局所的な環境を推定する分析法として期待されている。

本では、特に三内丸山遺跡におけるヒエ栽培の可能性(縄文時代)や稲作の伝搬経路(弥生時代)の研究が有名である。また、水田跡の推定や陸稲(おかぼ、畑作稲)の解明などの成果も生んだ。

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